JICPA 開示書類の体系化、取締役会の役割など提案

企業情報開示の有用性向上に向けた論点を公表
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日本公認会計士協会(JICPA,手塚正彦会長)は9月10日,「企業情報開示に関する有用性と信頼性の向上に向けた論点の検討~開示とガバナンスの連動による持続的価値創造サイクルの実現に向けて~(中間報告)」を公表した。非財務情報の開示の重要性が高まっていることを踏まえ,企業の情報開示書類の体系やコーポレートガバナンスとの関係性などについて整理。現状の課題や今後の方向性に触れている。

現行の開示の課題

非財務情報の開示の重要性が高まっている昨今だが,日本では制度開示と自主開示にまたがり複数の年次報告書が作成され,相互関連性も不透明といった課題がある。JICPAは企業情報開示・ガバナンス検討特別委員会(委...