令和3年3月期決算~Q&Aで分かる!会計&税務のポイントと対応策(下)
EY新日本有限責任監査法人 公認会計士・税理士 太田 達也
※編集部注:本稿は原稿執筆時点(1月29日)の情報に基づいています。 なお、ASBJが2月10日に更新した議事概要を踏まえた追加のQ&Aは、<追補版>として2/22号< No.3495 >に掲載されています。
Ⅱ 新型コロナウイルス感染症に関連する論点
令和3年3月期決算は,新型コロナウイルス感染症が収束しない状況の中で行われる可能性が高いと考えられます。会計上の見積りに関して,慎重な対応が必要になることが想定されます。
Q
令和3年3月期の決算も,新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない状況の中で行われることになる可能性が高いと思われます。昨年の年度決算のときは,企業会計基準委員会から公表された議事概要に示された考え方を踏まえて,会計上の見積りを行いましたが,当期の決算ではどのような点に留意して対応したらよろしいのでしょうか。
A
令和2年3月期の決算においては,新型コロナウイルス感染症の拡大の中で,資産の減損の要否の判断や繰延税金資産の回収可能性の判断などの会計上の見積りについては,難しい判断を伴うケースがあったものと考えられます。
令和3年3月期の決算についても,現在の状況から判断すると,...
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