東証 3月期株主総会の集中率が過去最低に

2021年3月期の定時株主総会の動向を調査
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東京証券取引所は4月26日,「2021年3月期決算会社の定時株主総会の動向について」を公表した。総会動向は毎年公表しており,今年の総会の最集中日は「6月29日(火)」で,調査を始めてから最集中日の集中率が最も低い。また,招集通知の公表を総会開催日の3週間以上前に行う会社は,74.1%で過去最高の水準となった。

最集中日は6月29日(火)

東証は毎年,3月期決算会社を対象に定時株主総会の開催日程等の動向を調査している。今回は4月23日までに寄せられた1,680社(3月期決算・上場会社の72.6%)の回答を基に集計した(5月10日に集計内容を更新する予定)。

本調査によると,3月期上場会社の定時株主総会の最集中日は「6月29日(火)」で,集中率は26.9%(前年33.2%)。この集中率は,1995年の96.2%をピークに低下しており,集計を開始した1983年以降,最も低い水準になる見込みとなった。当該動向について東証は,「株主との重要な対話の場としての株主総会に対する認識の浸透に加え,カレンダーの影響で第4週金曜日への前倒しが生じたことが要因」としている。なお,本年6月の第4週金曜日は25日で,...