IFRS財団がSSB設置に向け定款変更を提案

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IFRS財団は4月30日,定款変更のための公開草案を公表した。サステナビリティ基準審議会(SSB/ISSB)設置に向けて,財団の目的の拡充や体制変更などを行うことを提案しており,7月29日までコメントを募集する。

提案内容は主に3点に大別され,①財団の目的に,国際的に適用されるサステナビリティ基準の開発が包含されるようにする,②財団のガバナンス体制の下にISSBを設置する,③財団の常務理事の任命は,国際会計基準審議会(IASB)とISSBの議長との協議を経るようにする,というもの。特に③の変更により,IASBとISSBが並立することが明確化される。なお,財団の名称を「国際企業報告財団」に改めることも検討したが,これまで財団が培ってきたブランドを考慮して「IFRS財団」のままとすることとしたという。

また定款変更の公開草案と併せて,2020年9月に公表したサステナビリティ報告に関する協議文書に対する,財団評議会によるフィードバック文書も公表した。協議文書の質問事項に寄せられたコメントの要約と,それに対する評議会の対応を記載している。例えばはじめに設定された「国際的なサステナビリティ報告基準を...