JICPA 一体開示の研究報告で再公開草案を公表

会社法と金商法の同時適用における監査報告書の文例等を追加
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日本公認会計士協会(JICPA,手塚正彦会長)は6月8日,「監査・保証実務委員会研究報告「事業報告等と有価証券報告書の一体開示に含まれる財務諸表に対する監査報告書に関する研究報告」(再公開草案)を公表した。金融商品取引法と会社法の財務報告の枠組みの同時適用を考えた場合等の監査報告書の文例などを示した。意見募集は6月29日まで。

意見対応のため再公開草案を公表

JICPAが一体開示に関する研究報告の公開草案( No.3491・4頁 )への意見を反映するため再公開草案を公表した。その意見は「適用される財務報告の枠組みの考え方,特に,キャッシュ・フロー(CF)計算書の会社法上の取扱いを明示し,また,二つの財務報告の枠組みが同時に適用された財務諸表の取扱いについても考慮すべき」というもの。CF計算書の監査上の考え方を整理し,監査報告書の文例を追加をした。

監査報告書の文例を追加

同研究報告は一体開示が対象。よって,有価証券報告書と事業報告等を一体の書類として同時に開示する「一体書類」としての有価証券報告書兼事業報告書に含まれる財務諸表に対する監査報告書について取り上げている。一体開示の監査に当たり,財務報...