ミニファイル 代替的な取扱い

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2022年3月期の期首から「 収益認識に関する会計基準 」が適用されている。IFRS15号「顧客との契約から生じる収益」の基本的な原則を取り入れる一方で,従来の実務等に配慮すべきところには,財務諸表間の比較可能性を損なわせない範囲で「代替的な取扱い」を追加している。

この「代替的な取扱い」には,契約変更による重要性が乏しい場合の取扱い(適用指針92項)や,一時点で充足される履行義務における出荷基準等の取扱い(適用指針98項)などを定めている。当該出荷基準については,商品等の国内販売において,顧客へ商品等が引き渡されるまでの期間が通常の期間である場合に,出荷時や着荷時などに収益を認識することができる。...