日本公認会計士協会（JICPA，手塚正彦会長）は７月26日，監査基準委員会研究報告第６号「監査報告書に係るＱ＆Ａ」の公開草案を公表している。2021年５月19日に公布された公認会計士法の改正等を受け，新たに「監査報告書の電子化に関するQ&A」を追加した。従来の書面による方法に代えて，電子化された監査報告書等を作成する際の具体的な留意事項の解説を目的とする。また，同日付で監査基準委員会報告書700および監査・保証実務委員会実務指針第85号に関する公開草案も公表している。電子化された監査報告書等の作成を可能とするほか，監査報告書等への自署，押印を求める規定を署名のみとする。

電子署名に関するQ＆Aを追加

JICPAが公表した「監査報告書に係るＱ＆Ａ」の公開草案は，2021年５月19日に公布された「デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律」における公認会計士法の改正等を受けたもの。従来の書面による交付に代えて，電磁的方法による監査報告書等（監査報告書，中間監査報告書または四半期レビュー報告書）を作成する際の留意事項をまとめた。

当該Q&Aでは，主に電子化された監査報告書等に必要な作...