就任インタビュー 関東信越国税局・成田局長

( 08頁)

本誌はこのほど,関東信越国税局の局長に就任した成田耕二(なりた・こうじ)氏にインタビューを実施した。成田氏は1987年に大蔵省入省。東京国税局総務部長,仙台国税局長などを歴任した。

――就任の抱負をお願いします。

適正かつ公平な課税・徴収の実施,納税者の利便性を向上させ,円滑に納税できる環境の整備などを通じて,国民から信頼される税務行政を着実に推進してまいります。

その上で,コロナ禍で非常に厳しい状況に置かれている納税者の方々へ対応していきたいと思います。前事務年度は納税猶予制度の特例の活用件数が関信局管内で約3万5千件あり,通常の時期の約7倍でした。それだけコロナの影響を受けている方が増えており,引き続き,実情に応じた対応を行います。

また,関信局内はお酒どころが多く,日本酒の酒蔵が約330カ所あり,局単位で見ると全国最多です。酒類業は地方創生の観点からも非常に重要な要素なので,監督官庁として振興に力を入れたいと考えています。コロナの影響で酒類の売上が落ち,業界の方々は厳しい状況に置かれています。コロナ収束後をも見据え,日本酒のブランドを高めるための補助金,構造改革のための補助金などを通して...