従来採用していた一般に公正妥当と認められた会計方針から他の一般に公正妥当と認められた会計方針への変更を「会計方針の変更」という。会計方針とは，財務諸表の作成にあたり採用した会計処理の原則と手続のこと。

会計方針は，正当な理由により変更を行う場合を除き，毎期継続して適用する。会計方針を変更した場合は，原則として，新たな会計方針を過去の期間のすべてに遡及適用する必要がある。ただし，減価償却方法の変更については，遡及適用をせずに①変更の内容，②変更を行った正当な理由，③変更による影響額を注記する。

これは，減価償却方法は重要な会計方針であるが，減価償却方法の変更は，「固定資産に関する経済的便益の消費パタ...