国税庁 民間給与実態統計調査結果

2020年の平均賞与が大幅に減少
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国税庁は9月29日,2020(令和2)年分の民間給与実態統計調査結果を公表した。調査によると,2020年12月31日時点の給与所得者数は5,928万人となった。これは,統計を開始して以来最多であった昨年を下回ったものの,過去2番目に多い。一方,平均給与は433万円で2年連続の減少。リーマンショック以来となる平均賞与の大幅な減少が影響した。

給与所得者数,給与総額ともに減少

調査の対象は,2020年12月31日現在の源泉徴収義務者の中で,公務員等を除く,民間の事業所に勤務する従業員(非正規を含む)と役員である(調査は,無作為抽出した約27,000事業所を従業員数等別に分けたのち全体を推計)。また,給与所得者についても約30万人から無作為抽出を行った。この調査での非正規とは,派遣社員や契約社員,パートタイマーやアルバイトなど短時間労働者を含む。

2020年における民間の給与所得者数は5,928万人で,前年より62万人(1.0%)減少した。また,民間の事業所が支払った給与の総額は219兆2,054億円で,前年から12兆3,992億円(5.4%)減少。これに伴い,源泉徴収された所得税額は10兆3,4...