トピックスプラス 金融庁と経産省で情報共有しながら議論を深化
非財務(サステナビリティ)情報に関する各会議体の役割
( 08頁)
IFRS財団の国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)などの国際的な動向を受け,日本でも非財務・サステナビリティ情報の開示に関する議論が活発化してきた。金融庁には「サステナブルファイナンス有識者会議」およびディスクロージャーワーキング・グループ(DWG)が設置され,検討を進めている( No.3525・2頁 , 本号6頁 )。一方,経済産業省にも「非財務情報の開示指針研究会」が設置され,中間報告の取りまとめを予定している( 本号5頁 )。類似のテーマについて異なる会議体で議論されているが,それぞれの役割の違いを整理したい。 |
金融庁の会議体は総論と各論の関係
金融庁の「サステナブルファイナンス有識者会議」とDWGについて,両者の最も大きな違いは「総論か,各論か」という点にある。
有識者会議は「サステナブルファイナンスの推進」の観点から,関連する項目について領域横断的かつ総論的に議論する。一方,DWGでは有識者会議での総論を視野に入れつつ,各論的に具体的な開示の内容を検討していく。DWGでの議論は有識者会議と共有され,有識者会議では各論を取り込みながら総論を深化させる―というのが大まかな見取り図のようだ。
経...
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