アナリスト協会 コロナ下でも積極的な対話姿勢に高評価

2021年度のディスクロージャー優良企業を選定
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日本証券アナリスト協会のディスクロージャー研究会( 許斐このみじゅん 座長) は10月7日,2021年度の「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定(第27回)」を公表した。本年度は「ディスクロージャー優良企業」(23社)のほか,高水準のディスクロージャーを連続維持する等の「称賛企業」を13社選定した。これは昨年度の9社より多く,企業の情報開示に対する継続的な努力が伺える結果となった。

初受賞は8社

同研究会は,企業情報開示の促進・向上を目的として,ディスクロージャーの優良企業を毎年選定している。この選定は,「業種」,「新興市場銘柄」,「個人投資家向け情報提供」の部門に分かれ,全333社を対象とした。業種別では,東証一部の上場株式時価総額上位企業を基準とした283社が対象だ。経営陣のIR姿勢や,コーポレート・ガバナンスに関連する情報の開示等,項目ごとに配点し総合点(100点満点)で評価する。選定結果は表の通り。

建設的な対話に課題が残る

「業種別」においては,昨年同様,ESG情報等の非財務情報を積極的に開示する企業が評価されたほか,新型コロナの影響下においてもリモートツールやウェブサイ...