IASB ASBJは「リソース水準の増加」などを指摘

第3次アジェンダ協議へのコメント
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国際会計基準審議会(IASB)は9月27日まで第3次アジェンダ協議に対する意見を募集していた(情報要請)。IASBの今後5年間(2022~2026年)の活動の方向性などを決めるための取組みであり,3月に公表した文書には3つの問い(①戦略的方向性とIASBの活動のバランス,②作業計画に追加される可能性のある財務報告上の論点の優先順位の判断規準,③作業計画に追加される可能性のある新たな財務報告上の論点)が設けられ,世界各国の関係機関等に向けてコメントを求めた。わが国からも主要な関係機関・団体が締切までにコメントを提出した。IFRS財団は11月にもサステナビリティ基準審議会(ISSB)の設置を発表する見込みであり,IASBの業務範囲との関連も注目される。

戦略的方向性とIASBの活動のバランス

質問①はIASBの主な活動の全体的なバランスについてフィードバックを求めるものであった。IFRS財団が設立予定のISSBとの関連では,ASBJなどの3団体は次のような意見を述べている。

ASBJ:ISSBの設立によってIASBのリソースが必要になったとしても,IASBが基準設定主体としての会計基準の開発能力...