監査役協 第93回監査役全国会議を開催

アンケート結果をもとにKAM本適用1年目の振り返り
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日本監査役協会(後藤敏文会長)は10月6日から8日にかけ,第93回監査役全国会議をオンラインで開催した。メインテーマは「ポストコロナ時代の監査役等監査の在り方と実効性の向上を考える」。関連する法令や基準等を確認しながら各社の事例を紹介することで,在り方や実効性を考えるのが目的だ。「監査役等と会計監査人の連携について」と題されたシンポジウムでは,日本公認会計士協会(JICPA)常務理事の志村さやか氏と3名の監査役等が登壇し,「監査上の主要な検討事項」(KAM)や「その他の記載内容」について議論した。

テーマはKAMや「その他の記載内容」

会議の冒頭には,後藤会長が挨拶。2021年3月期から本適用が始まったKAMや,10月4日に公表した監査役監査基準等の改定(10月15日まで意見募集)などについて,近時の制度動向とそれに対する協会の活動を説明した。

シンポジウム「監査役等と会計監査人の連携について」では,以下の登壇者による議論が行われた。

JICPA・常務理事/EY新日本有限責任監査法人・パートナー:志村さやか氏三井物産・常勤監査役:塩谷公朗氏日本精工・理事:榎本俊彦氏(進行)日本電気・監査役/日...