FASF 定款変更でサステナビリティ報告基準に関する事項を追加

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財務会計基準機構(FASF,林田英治理事長)は10月28日,FASFの定款変更について公表した。国際的なサステナビリティ報告基準の開発を目的とした審議会(国際サステナビリティ基準審議会・ISSB)設置に向けたIFRS財団の動きを受けたもの。IFRS財団のカウンターパートであるFASFに対して,「サステナビリティ報告基準にも取り組むことが期待される」ものと考えられることから,10月19日付で,定款の「目的」(第3条)および「事業」(第4条)に「サステナビリティ報告基準」に関する事項を追加した。

定款変更後のFASFは,「一般に公正妥当と認められる会計基準及びサステナビリティ報告基準の調査研究・開発,国際的な会計基準及びサステナビリティ報告基準の開発への貢献並びにディスクロージャー及び会計に関する諸制度の調査研究を行い,もって我が国における会計・ディスクロージャーの諸制度の健全な発展と資本市場の健全性の確保」への寄与を目的に事業を行う。

なお,IFRS財団は11月3日,国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)の中でISSBの設立を発表した( 本号2頁 参照)。