JICPA リモートワーク関連の情報セキュリティの留意点示す

リモートワークに関するQ&Aを拡充へ
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日本公認会計士協会(JICPA,手塚正彦会長)は11月17日,「IT委員会研究報告第34号「IT委員会実務指針第4号「公認会計士業務における情報セキュリティの指針」Q&A」の改正」(公開草案)を公表した。公開草案では,主にリモートワークについて関連する情報セキュリティに係る留意事項の追加等をしている。意見募集は12月17日まで。

リモートワークの定着に対応した改正

JICPAは,公認会計士が監査に限定されないすべての業務において留意すべき情報セキュリティに関する指針の提供を目的に,IT委員会実務指針第4号「公認会計士業務における情報セキュリティの指針」を策定し,IT委員会研究報告第34号においてQ&A方式で具体的に解説している。情報セキュリティのうち,情報漏洩(機密性)に焦点を当てており,電子媒体に限らず,紙媒体も対象だ。

新型コロナウイルスの感染拡大により,監査事務所でもリモートワークの導入が加速し,定着してきた。この状況から,公開草案では,リモートワーク関連の情報セキュリティに係る留意事項の追加等をしている。なお,情報セキュリティの基本的な考え方に大きな変更はないため,同実務指針第4号の...