会計審 改訂品質管理基準を公表

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金融庁・企業会計審議会(徳賀芳弘会長)は11月19日,「監査に関する品質管理基準の改訂に係る意見書」を公表した。6月公表の公開草案( No.3511・2頁 )を一部修正したもの。改訂基準は,国際品質マネジメント基準等との整合性を確保しつつ,日本の監査を巡る状況を踏まえ,各監査事務所がより主体的に品質管理の改善・向上に取り組むことを目的として作成された。

主な改訂内容は,次の4点である。①リスク ・アプローチに基づく品質管理システムの導入,②品質管理システムの構成要素の変更,③監査事務所が所属するネットワークへの対応に関する規定の新設,④品質管理システムの評価に関する規定の新設。

改訂の実施は,2023年7月1日以後に開始する事業年度または会計期間(公認会計士法上の大規模監査法人以外の監査事務所においては,2024年7月1日以後に開始する事業年度または会計期間)に係る財務諸表の監査から。