会計士試験 2021年の合格率は9.6%

平均年齢は25歳下回る
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公認会計士・監査審査会(CPAAOB)は11月19日,2021(令和3)年の公認会計士試験の合格発表を行った。

願書提出者は1万4,192人。前年より961人増え,6年連続の増加となった。うち,男性は1万790人,女性は3,402人で,女性比率は24.0%だった。女性の願書提出者も6年連続で増えている。

最終合格者数は1,360人で前年より微増したものの,合格率は9.6%(前年比0.5ポイント減)。合格率が10%を下回るのは8年ぶりだ。また,合格者の平均年齢は24.5歳で,2006年の新試験制度移行後,初めて25歳を下回った。20歳以上25歳未満の合格が64.2%を占めており,合格者の最高年齢は60歳,最低年齢は19歳。女性の合格者は297人(21.8%)だった。

合格者の職業は,学生や専修学校・各種学校受講生の合計が67.9%で,全体の3分の2を学生等が占める結果となった。

今回の合格者は51.5%以上の得点比率を取得した者。52%が合格基準となっているが,得点分布の偏りを補正した。

願書提出者が増えている背景についてCPAAOBは「監査法人等の就職状況が堅調に推移しているのではないか」と見て...