ASBJ 改正リース基準、使用権資産の表示区分

固定資産の新たな分類とする案も
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企業会計基準委員会(ASBJ、川西安喜委員長)は7月4日、第117回リース会計専門委員会を開催した。改正リース基準における「表示と注記」の審議では、「使用権資産」を固定資産の新しい区分として設ける案が示された。また、短期リースと少額資産のリースに係る費用の開示は、利用者が有用としている情報ではあるが、作成者側の負担を懸念する意見が出ている。

「使用権資産」の表示区分を新設すべきか

第482回本委員会(6月29日開催)と第117回リース会計専門委では、改正リース基準における表示と注記の再検討をした。前回は、使用権資産の表示について、貸借対照表に「区分表示」または「他の科目に含めて表示し、含めた科目を注記」のいずれかの表示方法が提案されていた( No.3544・2頁 )。

今回新たに提案された内容をまとめると以下の通り(表)。

【表】使用権資産の表示方法(案)

案1固定資産に新しい「使用権資産」の区分を設けて表示する。案2・原資産が有形固定資産であるものは有形固定資産に使用権資産として区分表示し、原資産が無形固定資産であるものは無形固定資産に使用権資産として区分表示する。・対応する原資産を自ら所有してい...