７月１日に財務会計基準機構（FASF、林田英治理事長）の中に発足したサステナビリティ基準審議会（SSBJ、川西安喜委員長）は同日、オンラインで設立記念式典を開催した。

冒頭、林田理事長が挨拶。「FASFと企業会計基準委員会（ASBJ）はこれまで、IFRS財団と国際会計基準審議会（IASB）に人材を輩出するための取組みをしてきた。SSBJでもISSBに対する同様の取組みをしていきたい」と述べた。続く川西委員長によるSSBJの組織や活動の概要説明では、国際的にはISSBによる公開草案へのコメント対応に代表される意見発信をしつつ、国内では今後決定されるSSBJの法令上の枠組みに則って基準開発していくとした。また来賓として、黄川田仁志氏（内閣府副大臣）やスー・ロイド氏（ISSB副議長）をはじめ、井上隆氏（経団連常務理事）などが挨拶した。

後半は、金融庁が「我が国におけるサステナビリティ開示の在り方」と題した基調講演を実施。サステナビリティ開示を巡る国内外の動向や、有価証券報告書における記載欄新設など日本の検討状況を共有した。

また、ISSB公開草案へのコメント期限が７月29日に迫る中、経済産業省の「...