平均個数は昨年とほぼ同じ

2022年3月期KAM集計② KAMの個数(前編)
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2年目を迎えた「監査上の主要な検討事項」(KAM)について、記載動向を分析している。第2回は、「KAMの個数」を取り上げる。平均個数は連結で1.3個、個別で1.2個となり、2021年3月期と同数だった。会計基準別や売上高別にみても傾向はほぼ同じで、個数の点では大きな変化がなかった。

【集計対象】

2022年3月31日決算の上場企業のうち、2022年6月30日までに有報を提出した2,356社(連結決算会社2,115社、非連結決算会社241社)の監査報告書を調査した。

【集計方法】

監査報告書に付けられたXBRLタグを用いて集計した。

KAMの個数は、報告書内の「見出し」タグによりカウント。例えば、「見出し」タグが1つあればKAMは1個、2つあればKAMは2個となる。

※明らかにタグ付けミスと思われるものは、手作業でタグを修正した上で集計した。

【図表1】連結KAMの個数

KAMの個数 会社数 会計基準別内訳(会社数)
日本基準 IFRS基準 米国(SEC)基準
1 1,582 1,504 75 3
2 470 396 71 3
3 52 42 9 1
4 10 5 4 1
5 0 0 0 0
会社数の合計 2,114 1,947 159 8

KAM総数2,7182,4422...