収益認識会計基準の適用も論点に

2022年3月期KAM集計④ 連結KAMの領域
( 06頁)
2年目を迎えた「監査上の主要な検討事項」(KAM)について、記載動向を分析している。第4回は、連結KAMの内容(領域)を分類する。「固定資産の評価」、「収益認識」が上位なのは2021年3月期と同様。2022年3月期から企業会計基準第29号「 収益認識に関する会計基準 」(収益認識会計基準)の原則適用が始まったこともあり、収益認識会計基準上の各論点がKAMとされたケースもあった。

【集計対象】

2022年3月31日決算の上場企業のうち、2022年6月30日までに有報を提出した2,356社(連結決算会社2,115社、非連結決算会社241社)の監査報告書を調査した。

【集計方法】

監査報告書に付けられたXBRLタグを用いて集計した。

KAMの個数は、報告書内の「見出し」タグによりカウント。例えば、「見出し」タグが1つあればKAMは1個、2つあればKAMは2個となる。

※明らかにタグ付けミスと思われるものは、手作業でタグを修正した上で集計した。

【図表】連結KAMの領域

領域個数固定資産の評価965 (内:のれんの評価)(294)収益認識608繰延税金資産の評価314引当金の算定229 (内:貸倒引当金の算定)(...