JICPA 品質管理レビュー重点的実施項目を一般公表

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日本公認会計士協会(JICPA、茂木哲也会長)は8月8日、「2022年度品質管理レビューにおける重点的実施項目」を一般公表した。

重点的実施項目は、品質管理レビューの往査時において必ず確認し、必要に応じて指導するもの。会員・準会員専用のウェブサイトでは6月に公表済みだが、資本市場関係者、特に監査役等に対して、監査人との連携に当たって品質管理レビュー制度に対する理解を深めてもらうため、一般向けにも公開した。

監査事務所の品質管理のシステムの整備・運用状況に関しては、「監査業務の品質を重視する風土、監査事務所のガバナンスや組織運営」、「専門要員の採用、教育・訓練、評価及び選任」、「職業倫理及び独立性」、「契約の新規の締結」、「監査ファイルの最終的な整理並びに監査調書の管理及び保存」が重点的実施項目とされた。「契約の新規の締結」では、報酬や監査期間等を理由とした監査人異動が増加傾向にあるため、契約の新規受嘱に際して適性や関与先の誠実性等を適切に検討していることを確認する。

他方、個別業務の実施に関しては、「監査上の主要な検討事項」、「会計上の見積りの監査」、「不正による重要な虚偽表示リスクの識別、...