国税庁 阪田長官に就任インタビュー

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本誌はこのほど、6月28日付で第53代国税庁長官に就任した阪田渉(さかた・わたる)氏にインタビューを行った。阪田氏は1988年に大蔵省に入省後、財務省主計局次長、関税局長などを歴任。趣味は料理と映画鑑賞。

長官就任の抱負

我が国の納税制度は、申告納税制度を基礎としており、税務行政に対する納税者の皆様からの理解と信頼が何よりも大切です。そのため、納税者の皆様が、より便利に、よりスムーズに申告や納税ができるよう、広く納税者の皆様からのご意見に耳を傾けつつ、納税環境の整備に不断に取り組んでいかなければならないと考えています。

また、適正な申告を行った納税者が不公平感を抱くことのないよう、悪質な納税者に対しては組織を挙げて厳正な姿勢で対応を行ってまいります。

インボイス制度の導入に向けた取組み


インタビューに答える阪田長官

2023年10月からのインボイス制度実施に向けて、昨年の10月から登録申請の受付を開始しました。

そこで国税庁では、事業者が制度への理解を深めた上で事業実態に応じた準備を進められるよう、各種説明会や事業者団体への講師派遣などを実施しています。特に中小零細企業など消費税にあまり馴染みのない...