DWG報告のポイント⑨(最終回) ポイント総まとめと今後の動向
DWG再開は9月下旬~10月上旬頃の見通し
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第9回(最終回)では、金融庁・金融審議会ディスクロージャーワーキング・グループ(DWG)報告の全体像と各項目の提言のポイントを総覧するとともに、主要な改正項目の適用時期や今後のDWGの検討事項についても確認する。
なお、四半期開示の具体的な制度設計などは、年末にかけてDWGにおいて検討が進められるが、DWGの再開は9月下旬から10月上旬頃となりそうだ。 |
(1)DWG報告の全体像と主な提言
DWG報告の提言内容は、大きく①有価証券報告書の非財務情報開示の充実、②開示の効率化、③その他に区分できる(図表)。
【図表】DWG報告の主な提言内容
ここでは主要な提言のみ簡潔に振り返るが、8・9頁【参考2】に、全ての項目における提言のポイントと本誌バックナンバーをまとめているため参考にされたい。
①有価証券報告書の非財務情報開示の充実
目玉は、サステナビリティ情報(気候変動対応、人的資本等)の「記載欄」の新設だ。
気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)のフレームワーク等で用いられる4つの構成要素に基づき開示を行うことが提言された。そのうち「ガバナンス」と「リスク管理」はすべての企業が、「戦略」と「指標と目...
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