就任インタビュー 河村直樹・関東信越国税局長

DX推進とインボイス制度の周知に注力
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本誌はこのほど関東信越国税局長に就任(6月)した河村直樹(かわむら・なおき)氏にインタビューを行った。DXや昨年7月から進む内部事務のセンター化、今後の取組みなどを聞いた。

――就任にあたり抱負をお聞かせください。

長期的な時間軸で考えてみると、納税者の自発的な納税義務の履行を円滑化させることが国税庁の大きな使命だと考えております。また、組織全体でDXやBPR(既存の構造等を抜本的に見直すこと)の取組みが進んでおり、中期的には、e-Taxによる申告を始めとしたDXを確実に前に進めていく考えです。短期的な視点では、来年10月から始まるインボイス制度の円滑な実施に向けた周知・広報です。我々税務当局としては、事業者の方々に正確な理解のもとで制度に対応いただく責務があると考えております。

関東信越国税局 河村直樹局長
〈略歴〉1989年大蔵省入省。財務省大臣官房地方課長、内閣官房内閣審議官、東北財務局長などを歴任し、2022年6月から現職。

――コロナ禍における確定申告の成果についてお聞かせください。

昨年度はe-Taxによる申告が大幅に増加し、確定申告における景色が変わってきたと感じております。増加の背...