IOSCO 迅速な対応や相互協力求める

IAASBとIESBAのサステナビリティ基準開発を支持
( 15頁)
世界各国の金融監督当局などから構成される証券監督者国際機構(IOSCO)は9月15日、「サステナビリティ関連の企業報告の保証に関する基準設定主体の作業を奨励する」との声明を公表した。同声明では国際監査・保証基準審議会(IAASB)と国際会計士倫理基準審議会(IESBA)による基準開発に向けた取組みを歓迎し、基準開発に当たって考慮すべき事項を挙げている。

具体的な議論は近く開始か

IOSCOは、サステナビリティ・ファイナンスを推進し、基準設定主体によるサステナビリティ関連報告の保証基準開発を支援する作業計画を策定するなど、サステナビリティ報告への保証に関する取組みを進めてきた。今回の声明はその流れの中に位置づけられる。

声明は、IAASBとIESBAがサステナビリティ報告への保証に関して作業することに賛意を示すもの。「職業に依存せず(profession-agnostic)」、すなわち監査法人以外の保証業務提供者も利用できる国際的な保証・倫理基準を開発しようとする両審議会の方向性を支持している。IOSCOの声明公表と前後して2022年9月12日から16日に行われたIAASBのボード会議では、「...