JICPA第43回研究大会 倫理規則改正などがテーマ

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日本公認会計士協会(JICPA、茂木哲也会長)は9月15日、第43回研究大会をパシフィコ横浜で開催した。会場・オンラインで約1,400人が参加。「公認会計士に期待される役割と業務~変化し続ける社会に向けて」をメインテーマとし、10テーマの研究発表などを行った。

講演した崎陽軒の野並氏

研究大会に先立ち開かれた記者会見には茂木会長と神奈川県会の戸張実会長らが出席。茂木会長は、7月に公表した「倫理宣言」に触れ、「我々に対する信頼の基盤は職業倫理。高い倫理観を持って行動することが必要であることを常に意識するために策定した」と説明。また、会員監査法人で公認会計士資格の表記誤りが生じたことについては「他にも誤記がないか、会員に確認と報告を求めている」とした。

神奈川県会の戸張会長は、「会計リテラシーを身近に感じてもらえる活動に励みたい。中高生向けの金融教育の普及も社会貢献活動の一環として検討する」などと抱負を語った。

研究大会では、記念講演として野並直文・崎陽軒代表取締役会長が登壇した。「シウマイ物語」をテーマに、シウマイ弁当を開発した歴史や、経営理念に込めた思いなどを講演。「変えやすいものを変えるから...