SSBJ ASBJの中期運営方針と整合的な運営方針策定へ

第3回委員会で文案を検討
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サステナビリティ基準委員会(SSBJ、川西安喜委員長)は10月6日、第3回委員会を開催した。国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)で意見募集を終えた2つの公開草案について再審議の状況を共有し、スケーラビリティの議論( No.3574・6頁 参照)などを紹介した。また、SSBJの運営方針についても審議。サステナビリティ開示が財務諸表を補完するものである観点から、企業会計基準委員会(ASBJ)の中期運営方針と整合した方針案を示し、概ね賛同を得た。

S1とS2確定後に日本での議論

ISSBは9月のボード会議で、IFRS-S1号「サステナビリティ関連財務情報の開示に関する全般的な要求事項」(S1基準案)とIFRS-S2号「気候関連開示」(S2基準案)について、「企業価値」との用語の定義や、「重大な(significant)」との用語の取扱いについて再審議する方向を示した。また、公開草案にはなかった概念として「スケーラビリティ」と呼ぶ企業規模などに応じた基準適用の在り方を提唱し、基準適用に関する企業の能力や準備状況に配慮する姿勢を見せた。

SSBJの本委員会ではこうした状況を紹介した上で、今後の日本の...