東証 第3回「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」を開催

( 06頁)

東京証券取引所は10月5日、第3回「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」を開催した。同会議は7月から議論を開始しており、4月に行われた市場再編の実効性向上に向けて、上場会社の企業価値の向上に向けた取組みや経過措置の取扱い等について議論が行われている( No.3572・3頁 参照)。

第3回会議では、会議メンバーであるオムロン(東プ)取締役の安藤聡氏がサステナビリティに関連する同社の取組みを紹介したほか、みずほ証券グローバル投資銀行部門の小池圭吾氏からヒアリングを行った。

安藤氏は、「『サステナビリティ経営』の本質について」をテーマとして同社の取組みを紹介。同社の取組みが他社においても再現が可能であるか等の質問があった。小池氏からは、「発行会社視点に立った場合の市場区分についての所見」と題して、発行会社から受けた実際の質問を例に挙げて市場区分の在り方を説明した。例えば、スタートアップ企業がより早く上場を目指す例や、老舗企業が新たに上場を目指す例等を紹介。「『3市場』の上場基準(新規上場/上場維持)の運用に一層メリハリを利かせ、多様な上場ニーズに対応できるようにしたらどうか」と意見を述べた...