日本証券アナリスト協会のディスクロージャー研究会（ 許斐このみ潤じゅん 座長）は10月13日、2022年度の「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業」の選定結果を公表した。同研究会は、企業の自発的・積極的な情報開示の促進を目的としてディスクロージャーの優良企業を毎年選定しており、本年度は28回目。「ディスクロージャー優良企業」（23社）のほか、「称賛企業」を14社選定した（一覧参照）。

本年度は、「ESG関連の情報開示」の評価項目を新設し、特にESGを重視した評価を行った。この結果、業種間または企業間に大きな差が見られたものの、同項目で高い評価を得た企業が、総合評価においても上位となった。同研究会は「ESGの取組みは企業価値向上の観点から一層重要なものとなっており、今後もESG情報の開示を注視したい」（許斐座長）としている。 また、評価を行ったアナリストから経営陣との対話を望む声が多く寄せられたことについて、「あらためて企業と投資家との双方向のコミュニケーションが重要であることを認識した」「企業へのフィードバック等を通じて、より深い『対話』を進めていきたい」とまとめた。

業種・選定分野...