IASBの「概念フレームワーク」は、IASBによる一貫した会計基準開発のためのもので、基準開発における「憲法」のような位置付けだ。他方、米国FASBにも同様の位置付けの概念フレームワークが存在する。両審議会は2004年から2010年の間、概念フレームワークに関する共同プロジェクトに取り組んでいたが、その後は個別に作業。IASBは2018年に大幅な改訂を完了し、FASBは2014年から順次改訂等に着手している。10月18日にFASBは、概念フレームワークの第２章「報告企業」の公開草案を公表し、「報告企業」という用語の定義を提案している。

公開草案は報告企業を「一般目的の財務報告によって表現できる経...