アジア太平洋管理会計学会(APMAA)2022年度大会記

 Asia-Pacific Management Accounting Association代表、甲南大学名誉教授 上埜 進

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はじめに

Asia-Pacific Management Accounting Association(APMAA)は、11月8日(火曜日)から11月11日(金曜日)までの4日間、タイのバンコクにて2022年度大会(APMAA 2022)をハイブリッド・モードで開催した。同大会にはAPMAA会員180名が参加し、現地の非会員も数十名参加した。COVID 19の感染リスクを恐れながらも開催校であるDhurakij Pundit Universityに集まった海外会員は30名弱であった。採択論文は学術論文セッションで18ケ国からの55本(日本からは4本)、ドクトラル・コロキアムで5ケ国からの13本(日本からは1本)であった。この数はコロナ前の大会の半数程度である。

大会の様子

日毎の大会の様子を以下に紹介したい。大会初日は院生論文セッションとドクトラル・セミナーを実施した。APMAA代表である筆者によるオープニング・スピーチなどのセレモニーのあと、10時30分から始めた院生論文セッションでは13本の採択論文のそれぞれにメンター(mentor)と討議者(discussant)を配置し、論文完成に向...