IAASB 国際的なサステナビリティ保証基準は2025年頃最終化か

2027年までの作業計画案を公表
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国際監査・保証基準審議会(IAASB)は1月11日、2024年から2027年の戦略と作業計画に関する協議文書を公表した。戦略として「サステナビリティ報告に関する国際的な保証基準の策定」「国際会計士倫理基準審議会(IESBA)をはじめとする関係当局との連携強化」など4つを掲げる。このうちサステナビリティ保証基準については、2024年後半から2025年前半の間に現在開発中の基準を最終化した上で、さらなる基準開発に着手することを提案している。協議文書へのコメント提出は4月11日まで。

保証基準策定が急務

IAASBが協議文書で提案した2027年までの戦略は、以下の4つ。

①公共の利益が求められる分野における監査基準を強化することで、高品質な監査業務の一貫した遂行を支援する

②サステナビリティ報告に関して国際的に受け入れられる保証基準を策定する

③IESBAやその他の主要な基準設定主体・規制当局との連携を強化し、公共の利益のために一体的に行動する

④監督グループによる改革案に則り、より迅速かつ革新的な作業方法を確立する

これら4つを遂行することが、「急速に変化する公共の利益からの要求に適時に応じられる、高品...