アップデート!非財務情報開示の今 第11回 非財務情報の開示を巡る国内外の動向(2022年10月~12月の動向)

有限責任 あずさ監査法人 開示高度化推進部 米谷 将大

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1.はじめに

本連載企画「非財務情報の開示を巡る国内外の動向」では、国内外の非財務情報に関する最新動向について四半期を目途にその動向について解説を行っている。本稿では、2022年10月~12月の動向について、以下に焦点を当てて解説する。

(国内の動向)

●金融庁による「企業内容等の開示に関する内閣府令」等の改正案の公表

●金融審議会によるディスクロージャーワーキング・グループ報告(以下「DWG報告」という。)の公表

(国際的な動向)

●欧州理事会による企業のサステナビリティ情報の報告に関する指令(以下「CSRD」という。)の承認、及び欧州財務報告諮問グループ(以下「EFRAG」という。)による欧州サステナビリティ報告基準(以下「ESRS」という。)に係る最終草案の公表

●国際サステナビリティ基準審議会(以下「ISSB」という。)によるIFRSRサステナビリティ開示基準(案)の審議の状況

●国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(以下「COP27」という。)および生物多様性条約第15回締約国会議(以下「COP15」という。)について

なお、本文中の意見に関する部分は筆者の私見であることを予めお断りする。

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