SSBJ 2025年3月末までに基準完成を目指す

日本版S1、S2基準の開発計画を公表
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サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は2月3日、「現在開発中のサステナビリティ開示基準に関する今後の計画」(開発計画)を公表した。同計画において、開発する日本版S1、S2基準(SSBJ基準)の規範性の取扱いや主な論点などを明らかにした。仮に国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)での確定基準が2023年6月までに公表された場合、SSBJ基準の公開草案は2024年3月末までに、確定基準は2025年3月末までの公表を目指す。現時点では、遅くとも 2025年4月1日以後に開始する事業年度から早期適用が可能となる見込み。また、強制適用には、相応の準備期間を用意する考えだ。

ISSBで規範性があるものを対象に基準化

SSBJは、今回の開発計画で、SSBJ基準の規範性の取扱いや主な論点の一覧、公開草案と確定基準の公表時期を示した。

ISSBが現在開発しているS1、S2基準やそれに付属するガイダンス等の文章には、規範性があるもの(基準に準拠した旨を表明するにはそのすべてに従わなければならないもの)とないものが存在する。これに対して、SSBJは、開発する基準における規範性の取扱いを原則としてISSBと整...