SSBJ 日本版S1基準の開発を開始

「重要性がある」の定義を議論
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サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は2月2日、第8回本委員会を開催した。前回の本委員会を受けて、事務局が主な論点リストを提示した。今後のSSBJや国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)などでの基準開発の状況に応じて、随時リストを更新する(リストは 本号9頁 を参照)。また、日本版S1基準の「重要性がある(material)」の定義を議論した。事務局は、SSBJ基準での定義をISSBでの定義と整合させることや、重要性の判断にあたり企業に考慮を求める事項を規範性がない(基準に準拠した旨を表明する時に必ず従う必要がない)ガイダンスとして公表することなどを提案した。

現時点での主な論点を提示

第7回(前回)の本委員会で、ISSBのS1、S2基準に相当する基準(日本版S1、S2基準)の開発を審議テーマに決定した。これを受けて、第8回の本委員会で事務局は、2023年2月2日時点において想定される主な論点リストを示した。同リストは、今後のSSBJやISSBなどでの基準開発の状況に応じて随時更新する予定で、基準開発に関する今後の見通しを提供する。

ISSBと整合性のある定義に

今回の審議は、ISSBが20...