FASF IFRS財団とアジア・オセアニアオフィスへの支援拡大

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リーカネン議長(左)と林田理事長

財務会計基準機構(FASF、林田英治理事長)は3月1日、IFRS財団の評議員会との間で覚書を締結した。覚書は、FASFが行ってきたIFRS財団と東京のアジア・オセアニアオフィスへの財政上の支援を5年間延長するもの。拠出金額を倍増し、国際会計基準審議会(IASB)の姉妹審議会である国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の活動に対する支援にも広げる。

FASFは、2001年の設立以来、IFRS財団に対し財政的支援を行ってきており、2012年のアジア・オセアニアオフィスの設立のためにその支援を拡大してきた経緯がある。同オフィスには会計基準だけでなく、サステナビリティ基準のテクニカル・スタッフがいることから、IASBとISSB双方の活動において、重要な役割を担うことが期待されている。

同日にコンラッド東京で行った記者会見で、IFRS財団評議員会のエルッキ・リーカネン議長は「FASFが財務報告だけでなく、サステナビリティ報告においてもIFRS財団の重要なパートナーになった」と述べた。また、林田理事長も「アジア・オセアニアオフィスをより良い基準を作るために貢献できる...