IESBA グループ監査に関する節を新設

グループ監査対応で倫理規程を改訂
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国際会計士倫理基準審議会(IESBA)は2月28日、倫理規程を改訂した。連結決算会社などの監査である「グループ監査」に関して、独立性の強化や用語の定義の明確化を図ったもの。2022年4月に国際監査・保証基準審議会(IAASB)が公表した国際監査基準(ISA)600(改訂)「グループ財務諸表監査における特別な考慮事項(構成単位の監査人の作業を含む)」の内容も踏まえている。

グループ監査に関する独立性を強化

グループ監査は、近年その重要性が増しつつあるが、「関与する会計事務所や個人の独立性について、長年、対処していない部分があった」(ガブリエラ・フィレイゲード・ディアスIESBA議長)。今回の改訂により、不確実性や一貫性のない実務を解消したい考えだ。

改訂に際しては、2022年2月に公開草案を公表し、同年5月まで意見を募集した( No.3547・3頁 参照)。公開草案では「業務チーム」の定義の変更(国際品質マネジメント基準第1号の「業務チーム」の定義と同一にする)や「第405節:グループ監査」の新設などを提案した。

コミュニケーションに関する要求事項など

コメントを受けた再審議により、公開草案での提案内...