FASF SSBJ基準の開発予定などを共有

第3回サステナビリティ基準諮問会議を開催
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財務会計基準機構(FASF、林田英治理事長)は3月15日、第3回サステナビリティ基準諮問会議を開催した。サステナビリティ基準委員会(SSBJ)の活動状況についてSSBJから報告があり、日本における今後の基準開発スケジュールなどについて情報を共有した。

全体像が明らかになってから時期を検討

SSBJが報告したのは、「日本版S1・S2基準」(SSBJ基準)の開発と、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)などに対する国際対応の状況について。前者については、「ISSBがS1・S2基準を2023年6月末までに公表した場合、SSBJ基準を2024年度中に最終化予定」、「その場合、3月決算企業においては2026年3月期の有価証券報告書から早期適用が可能となる予定」との見込みを示した( No.3592・8頁 参照)。

SSBJ基準に関して諮問会議委員から質問があったのは、主に強制適用時期についてだ。ISSB基準は「グローバル・ベースライン」であり、それを踏まえて各法域が自らの基準を開発する建付けになっている。適用時期についても法域の判断に委ねられているが、SSBJの計画では強制適用時期について「慎重に検討す...