金融庁 対話の実効性向上へ、施策の実施を提言

CG改革の「アクション・プログラム」示す
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金融庁は4月26日、「コーポレートガバナンス改革の実質化に向けたアクション・プログラム」を公表した。「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」による提言であり、企業価値向上や企業と投資家の対話に関する課題、課題解決に向けた施策の内容をまとめている。施策の実施状況はフォローアップ会議で随時確認していく方向だ。

CGコード細則化ではなく意識改革を

「アクション・プログラム」は、コーポレートガバナンス(CG)に関する現状の課題と今後の取組みについて考え方を整理したもので、4月19日開催のフォローアップ会議で文案を検討していた( No.3602・4頁 )。

現状の課題に挙げているのは、①資本コストを踏まえた収益性・成長性を意識した経営の促進、人的資本への投資をはじめとするサステナビリティに関する取組みの促進といった経営上の課題、②取締役会や指名・報酬委員会の実効性向上や社外取締役の機能発揮に関する課題、③情報開示の充実など企業と投資家との対話に関する課題。これらの解決に向けては、CG改革の趣旨に沿った「実質的な対応」の進展が必要であり、CGコードのさらなる細則化...