SSBJ SASB改訂方法論へのコメント案を提示

最終化前に修正版の公開とコメント機会を求める
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サステナビリティ基準委員会(SSBJ、川西安喜委員長)は6月1日、第14回委員会を開催した。事務局は、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が公表した、SASB基準改訂のための方法論( No.3605・7頁 )へのコメント案を提示。産業分類の見直しや最終化前に修正した基準の公開とそれに対するコメント機会を求めるほか、指標の修正方法に課題を指摘する。

産業分類にコンセンサスが得られていない

ISSBが5月に公表したSASB基準改訂のための方法論では、指標の修正に関する方法が示され、産業分類の修正に言及していない。

事務局は、S2基準付録B「産業別開示要求」が強制力のないガイダンスに暫定決定された理由の1つが、産業分類に懸念があったためであることを指摘。SASBの産業分類システムにグローバルなコンセンサスが得られていないことや、欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)が開発中である、欧州における産業分類システムとの相互運用可能性を検討できていないことなどに課題があるとした。そのため、産業分類を国際化するためのプロセスとその方法も検討し、公開協議に付すべきであるとの提案を示した。

修正後の基準の公開と...