JICPA 品質管理レビュー、「重要な不備事項等あり」は3監査事務所

2022年度実施、昨年度の5監査事務所から減少
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日本公認会計士協会(JICPA、茂木哲也会長)は6月27日、「2022年度品質管理レビューの概要」等を公表した。品質管理レビューは、公認会計士法の下で自主規制として行っている制度で、監査の品質管理状況をレビューする。通常レビューの結果、「重要な不備事項等のある実施結果」が表明された監査事務所は3監査事務所で、昨年度の5監査事務所から減少した。

「契約の新規の締結」等を重点的実施項目に

JICPAでは、監査業務の適切な質的水準の維持、向上を図ること等を目的に、監査法人または公認会計士(以下、監査事務所)が行う監査の品質管理状況をレビューする「品質管理レビュー制度」を、1999年度から実施している。

今回の重点的実施項目は、「監査業務の品質を重視する風土」、「監査事務所のガバナンスや組織運営」、「契約の新規の締結」など。個別業務における監査の実施状況に関しては、「監査上の主要な検討事項」、「会計上の見積りの監査」等が重点的実施項目とされた。

また、改訂品質管理基準等への対応として、2023年7月以降の適用に向けた監査事務所への周知を図った。監査事務所における取組状況の確認や、新基準適用に向けた対応...