KAMの選定プロセスや見積りを図表も使用して説明

EDINETのシステム更改で実現、2023年3月期は3件
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EDINETのシステム更改(本年1月)により、監査報告書でも画像を組み込むことで、図表やグラフなどを記載できるようになっている。本誌が6月30日までに提出された2023年3月期決算会社の有価証券報告書を調査したところ、画像を使用した監査報告書は3件あった。監査上の主要な検討事項(KAM)の選定プロセスや監査上の対応について図表を使用して説明している。

KAMでも図の挿入が可能に

以前から、有報の記述情報については、画像を組み込んで図表やグラフなどを記載することができ、多くの企業が活用している。

監査報告書については、EDINETが対応しておらず、画像を使用できなかったが、本年1月のシステム更改により、監査報告書への画像使用が可能となった。この対応は、KAMを記載するに当たり、監査報告書本文に記載した内容を補足するために画像表示することになる図の使用を想定したもの。KAMの「冒頭部分」「監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由」「監査上の対応」のいずれの箇所にも挿入することができる。

金融庁が開催した勉強会でも、監査人として、KAMの有用性を高める観点から「読みやすいようKAMに図表を用いるとい...