大手法人のIPO監査シェアは減少継続

2023年上期のIPOは56社
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本誌調査では、2023年上期の新規上場(IPO)は56社となった(外国株、テクニカル上場は除外)。前年同期(48社)と比較して、IPO数は8社増加し、直近10年間の上半期と比較すると2番目に高い水準となった。監査法人別では、大手監査法人の割合が引き続き減少傾向にあり、41%まで低下した。

楽天銀行がプライムに上場

2023年上期(2023年1月~6月)は56社が新規に上場した。前年同期の48社より8社増加し、過去10年間で比較すると、2021年の59社以降、2番目に多い結果となった。

市場別にみると、例年同様にグロース市場の割合が大きい。プライム市場へは、楽天銀行(EY新日本、銀行業)1社が上場した。

【図表1】市場別内訳

上場市場区分 社数 割合
プライム(東証) 1 1.8%
スタンダード(東証) 10 17.9%
グロース(東証) 28 50.0%
本則(札証) 1 1.8%
メイン(名証) 2 3.6%
TOKYO PRO(東証) 14 25.0%
合計 56 100%

※上場日時点

業種別では、情報・通信業(24社・42.9%)の割合が最も大きく、前年同期と比較して13社(20ポイント)増加した。次いで、サービス業(9社・16.1%)...