欧州委員会 EFRAG草案に経過措置を追加
ESRSのコメント募集終了
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欧州委員会は7月7日まで、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の公開草案へのコメントを募集した。コメント対応の後、8月中には確定版を採択する予定。適用初年度は「予想される財務的影響(anticipated financial effects)」の開示を省略できる経過措置などを盛り込む見込みだ。 |
一部を任意開示に
欧州委員会は、2022年11月に欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)から提出された草案を基に基準案を検討。2023年6月9日から7月7日までコメントを募集した。
既報( No.3584・6頁 )の通り、ESRSの範囲は広く、EFFAG草案を受けた検討の中では、関係者から開示が困難だとの声も聞かれた。
6月に欧州委員会が公表した公開草案はその点を踏まえ、「生物多様性に関する移行計画」の開示を任意とするなど、草案にいくつかの変更を加えている。
従業員数の規定を設けた経過措置も
EFRAG草案には経過措置が盛り込まれていたが、欧州委員会の公開草案ではさらなる措置が追加された。従業員が750人未満の企業は適用初年度、温室効果ガスのスコープ3排出量の開示を省略することができる、などの措置だ(図表参...
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