会計方針の変更 2023年3月期は46社・48件

定率法から定額法への変更が最多
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2023年3月期決算の上場会社(日本基準)のうち、6月30日までに提出された有価証券報告書を調査したところ、48件(46社)の会計方針の変更がみられた。変更内容の半数以上が「固定資産の減価償却の方法」(26件)で、すべて定率法から定額法への変更だった。このほか、「棚卸資産の評価基準および評価方法」(8件)、「外貨建の資産および負債の本邦通貨への換算基準」(6件)が多かった。

【集計対象】

・2023年3月31日決算の上場会社(日本基準)のうち、6月30日までに提出された有価証券報告書において、「会計方針の変更」や「会計上の見積りの変更と区別することが困難な会計方針の変更」等の見出しを付けて開示されたもの。

・新設または改正された会計基準等(適用指針、IFRICアジェンダ決定等も含む)の原則適用による変更は除いている。ただし、早期適用は集計に含めている。

すべて定率法から定額法への変更

2023年3月期決算における会計方針の変更の事例を集計したところ、48件(46社)の会計方針の変更がみられた(表)。

【表】2023年3月期・会計方針の変更

会計方針の変更の内容件数固定資産の減価償却の方法26棚卸資産...