SSBJ サステナ開示に修正後発事象を導入へ

比較情報の開示や後発事象を議論
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サステナビリティ基準委員会(SSBJ、川西安喜委員長)は8月22日、第19回委員会を開催した。比較情報の開示や、サステナビリティ開示の後発事象などについて議論。SSBJ基準を用いて任意開示をする際、比較情報の開示が必要としたほか、後発事象では、初めて規範性のないガイダンスの文案を示し、実務への導入に向けて例示を記載することを明らかにした。

法令による要請を除き比較情報の開示が必要

国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が最終化した基準を参考に、比較情報の開示を議論。SSBJ事務局は下記を提案した。

①SSBJ基準に別段の定めがある場合を除き、原則として
 ・報告期間に開示されるすべての数値について、前期にかかる比較情報を開示する。
 ・報告期間におけるサステナビリティ開示を理解する上で有用であるときには、説明的および記述的なサステナビリティ情報に関する比較情報を開示する。
②法令が、前期にかかる比較情報を開示することを禁止または、開示しないことを容認している場合、これを開示しないことができる。

①は、S1基準70項と同じ定めを受け入れ、②は独自に定めを追加したもの。例えば、仮に会社法でサステナビ...