東証全体に占めるプライム市場の割合は43.2%に低下へ

特例により177社がスタンダード市場に移行
( 03頁)
東京証券取引所は10月2日、プライム市場からスタンダード市場に移行する177社(速報値)を公表した。再編前に旧市場第一部に所属していた企業を対象に無審査でスタンダード市場に移行できる特例を利用したもの( No.3591・4頁 参照)。移行日は10月20日。これにより、東証全体に占めるプライム市場企業の割合は43.2%に低下する。
なお、移行する177社のうち、IFRS適用企業はCLホールディングス(サービス業、PwC京都)1社のみだった。

市場再編から515社がスタンダードへ

東証では、2022年4月に市場再編を行い、新たに3つの市場(プライム・スタンダード・グロース)による運営を開始した。この際、旧市場第一部上場企業2,177社のうち1,839社がプライム市場へ移行し、残りの338社はスタンダード市場に移行した。今回、特例により移行する177社と合わせると515社が旧市場第一部からスタンダード市場に移行することとなる。

①市場再編前、②市場再編後、③177社移行後の市場別の企業数の比較は図表の通り。東証全体に占めるプライム市場企業の割合は43.2%となり、市場再編前の旧市場第一部の割合(57.7...