東証 PBR・ROE等の改善計画、開示企業の一覧を公表へ

年明けを目途に公表、月1での更新を予定
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東京証券取引所では、プライム・スタンダード上場企業に対してPBR(株価純資産倍率)やROE(自己資本利益率)などの改善計画の策定・開示等を要請しているが、年明けを目途に、開示を行っている企業の一覧表を公表する予定だ(毎月1回の更新を予定)。対応のポイントや好事例なども公表する。また、プライム上場企業に要請している「株主との対話の促進と開示」についても好事例や投資家の目線の紹介等を行う。

PBR1倍超でも更なる取組みを期待

東証が要請した「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」(改善計画の策定・開示等)については、7月14日時点でプライム上場企業(3月期)の31%が開示を行っている( No.3620・8頁 )。今回は、企業における資本収益性や市場評価の改善に向けた取組みの検討・開示をさらに促進していく観点から、①開示企業一覧表の公表、②趣旨・留意点の再周知、③対応のポイント・取組事例の公表、④対応状況の集計・周知を進めていく(下表参照)。

このうち①では、コーポレートガバナンス報告書において、【資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応】というキーワードを記載している企業を抽出・...